【仕事/新卒】新人社員研修はちょっと宗教じみていた
お前らの声、俺の心に響いたぜ!
サンキュー!
\ キャアアアアアア /
……それじゃあ、次で最後の曲だが……
\ エー!!!!! /
\ イヤダー!!!!! /
ありがとな、子猫ちゃん。
でも、また、このドームに戻ってくるから!
それまで、いいこで待ってるんだぞ?
\ キャアアアアアア /
それでは聞いてくれ。
これが最後の曲、ラスト、行くぜ!!!!
『新人社員研修はちょっと宗教じみていた』
【目次】
研修初日にあった事件
それは社会人になって2日目から行われた新入社員研修での出来事である。
私が入社した会社は研修を社外で行っていた。いわゆる、外部企業へ委託しそこへ出向く形だったのだ。
初日は各班に分けられ、簡単な自己紹介とオリエンテーション的なものが行われる予定だった。
そしてその中にあったのが『怒られる研修』である。
怒られる研修の開始
怒られる研修、とはどういったものか。以下に簡単な手順を示そう。
- 班ごとにレゴブロックが与えられる
- 制限時間以内にお題に沿ってレゴブロックを利用し、製作物を作る
以上である。
内容は非常にシンプルなため、私たちはお題に沿ってピラミッドを製作していった。
(お題がなんだったのかは忘れてしまった)
初めてであった他社の人とあれやこれや苦戦しながら製作物を仕上げていき、気が付けば制限時間となっていた。
制限時間になると、講師は班長を前に立たせて製作物の説明をさせる。何を作ったのか、どうしてそれを選んだのかをプレゼンさせ、1班目が終えたその瞬間、講師が突然キレ始めるのである。
「本当にやる気あるの!?」
私の担当は女性の講師だったが、目を吊り上げ、きつい口調で次々と駄目だしをしていく。
「まず色がそろっていない。形だって不揃いだし、安定性もない。こんなものをお客様に提出できると思っているわけ?」
震え上がる班長。怯える班員。
そして静かに過ぎていく沈黙の時間。
講師はさらに続けた。
「これ、何%の出来?」
「70%くらい?」
「じゃあやり直し!100%にしてから出直してきて!」
講師はそのまま平手で作り上げた製作物をなぎ倒すと、そのレゴブロックを拾わせた。
え?この研修、何?
怒られる研修の魂胆とは?
この研修の魂胆はずばり怒られたことのないやつらを叱って、気を引き締めさせようぜというものである。
ハッキリ言おう。
余計なお世話である。
そもそも、社会人になってすぐ心臓バクバクで上司にビクビクしている時期の新入社員をいきなり叱りつけた揚句「研修ですので耐えてください」というのはもはやいじめである。
すでに怯えている人をさらに叱りあげ、さらに委縮させ、社会の厳しさを教えたい?
そんなものいいので、社会の楽しさを教えてくださいよ先輩!
それでも学ぶことはある
それでも学ぶことがなかったかと言われれば、それは違う。
仕事は100%のものを出し切るであるとか、お客様へ求められる目線の話であるとか。そういったものは大いに今でも役に立っていると思う。
しかし、それは怒鳴るということを介さないと話せない内容だろうか?
私の同期はこの件で心が病んでしまい、熱が出て出社できなくなった人がいるくらいだ。
ただでさえ社会人になり緊張している人間を怒鳴りあげることで根性を叩きのめすのはもはや洗脳に近いのではないか。
新卒研修は様々なブラックエピソードがWeb上に流出しているため、上記の内容は薄いかもしれないが、ダメなものはダメである。
いつか、こういった新入社員研修の風潮が悪しきものとして亡くなることを心から願っている。