【仕事/転職】仕事選びに悩んで気づいたこと
約2年ほどの間に転職を6回も経験し、7つの職を渡り歩いた私がなぜこのようになってしまったのかと考えるとき、偏に『自分がどんな仕事に向いているのかわからない』という気持ちがあったと思う。
新入社員研修でやった『ストレングスファインダー』ではしっくりくる結果を得たが、はたしてこの性格をどういった職業で活かせばよいのかというのは未だに謎である。
とはいえ、今の仕事は社内ニートといえど気に入っている。
せっかくなので、当時考えていたことを雑に記載しておこう。
【目次】
- 絶対にシステムエンジニアに戻りたくないマン
- 孔子「好きなことを仕事にしたら、そいつは一生働かないですむんやで」
- お坊さん「好きなことじゃなくて、できることを仕事にしなさい」
- 結果、色々試してみることにした
- 気付いたのは自分が向いていないこと
絶対にシステムエンジニアに戻りたくないマン
最初の仕事はシステムエンジニアだった。
システムエンジニアというと「かっこいい」という人もいるが、要はITに関する雑用係であると思ってもらって結構だ。少なくとも私はそうであった。
お客様と根を詰めてスケジュールを決めたはずなのに「やっぱりこれもやっておいて」と言われれば首を縦に振るしかできない。
「じゃあ納期は遅れますよ?」と言い出そうとすると「この間、別システムでバグ出してたよね?あれの落とし前はどうつけるの?」と弱みを握られ、強く出られなくされる。
失礼、雑用係は違ったな。奴隷だ。
サーバルームに1月引きこもってみたり、炎上して徹夜してみたり、1年目なのに上司が5日でできる仕事を5日でできないと詰め寄られたり、社内ニートになったりと浮き沈みの激しかった2年半。
正直、こんな生活いやですわ。
そんな思いもあり転職条件が『システムエンジニア以外』となった私はなんとなくよさそうな事務員を探し始めた。
まあ、結果は糞だったのだが。
孔子「好きなことを仕事にしたら、そいつは一生働かないですむんやで」
元々、中国史が好きだ。その中国史の根幹を握っている思想は儒教で、儒教を薦めたのが孔子とよばれる人である。
孔子の名言はたくさんあるが、その中に「好きなことを仕事にしたら、そいつは一生働かないですむんやで」みたいなのがあった。
自分の好きを仕事に……YouTuberかな?
とはいえ、そんな簡単にはいかない。
文字を書くのが好きだが、小説家になれるとは思えない。ブログも書いているが、収益になっているわけではないし、そもそも、私の強みなぞわかったものではない。
そりゃあ、モルモットを眺めているだけで月30万円とか振り込まれるのであれば必死になって応募する。
しかし、そんな仕事あるわけない。あったとしても自分に受かるわけがない。
あれもダメ、これもダメ、とぐるぐる考えていたら、私は次第に自信がなくなっていることに気が付いた。
それはそうだ。なにせ前の会社で自信など打ち砕かれているのだから。
お坊さん「好きなことじゃなくて、できることを仕事にしなさい」
心の救いを求めてWebをさまよっていた頃、一人のお坊さんの記事に出会った。
そこには「好きなことじゃなくて、できることを仕事にしなさい」という言葉が書いてあった。
できること?なんであろうか。
IT系のスキルは確かに少しある。しかし社会で2年半ほど務めた結果得られた少量の技術しかない。
それに常に進化し続けるIT技術のなかで、私が得たものなど下手をすれば化石になっているのではないか。
では「4時間程度、知らない人と盛り上がれるスキル」はどうであろうか?
キャバクラかな?
やはり、これを考えたところで、あれもダメ、これもダメ、となってしまう。
自信がない自分はどうすればいいのか……すっかり露頭に迷ってしまった。
結果、色々試してみることにした
結果、私は色々試してみることに決めた。
派遣社員でもアルバイトでも正社員でもなんでもいい。とにかく数多く仕事を経験してみて、気に入ったものを続ける。
力技ではあるが、これのおかげで見えるものもあるはずだ。
それ以降、私は様々な職を転々とした。
飲食、倉庫作業員、清掃業、事務員……
どれもそれなりに長所や短所があり、体を壊しながらも私は地べたを這いつくばった。
そうして徐々に自信を回復させていったのだ。そうするしか、私には道が見えなかった。
気付いたのは自分が向いていないこと
そうして最後に気付いたことがある。
結局、やってみなければわからない、ということだ。
倉庫作業員は体を動かす仕事だが、私の性には合っていた。
しかし、同じ体を動かす仕事の清掃員は合わずにすぐ辞めてしまった。
机上の情報だけで判断せず、一度、試してやってみる。試用期間があるのであれば臆せず挑戦してみる。これが、数年間、転職を続けた私なりの答えである。
楽しいことを仕事にするも、できることを仕事にするも。
どちらがあっているかは本人次第ということなのだろう。
そう思いながら、私は今日も今の仕事を続けている。