【うつ病】食パンと水で生活していた話
タイトルを見て「え?サバイバル?それとも貧乏なの?」と思われた方もいるだろう。
だが、残念ながらサバイバルでも貧乏のなか生き抜く話でもない。
今日はうつ病だった私が、食べ物に関する関心を一切失った話をする。
このときの反動か、今は低血糖症になってしまった。大変危険なので、是非バランスのよい食事を心がけてもらいたい。
【目次】
仕事を辞めたいという気持ちと同時に食への関心がなくなった
うつ病になると同時に、私のなかから食への関心がなくなっていった。
主な原因はわからない。しかし、ある時からものを食べても味がしなくなったのだ。
よほど濃い味であればわかるが、出汁の味等、薄いものはまるでわからなくなった。
「おいおい、テイルズオブシンフォニアのコレットかよ~」とセルフ突っ込みをいれながら、本当に味のしない食べ物を食べて体力が衰えていった。
当時、夜がどうしてもこわく、日が暮れると同時に家で震え上がっていた私は近くにある『デイリーヤマザキ』をいいことに、明るいうちにコンビニへ出向き、パンと水を買ってくるという生活へ突入した。
正直、味がしないので、何を食べてもおいしくなかったのだが、総菜パンなど味のついているものを必死で探してはそればかり食べていたのである。
いきついた最強の食生活は『食パン』と『水』
そうしてパンと水を購入するためにコンビニと自宅を往復していたのだが、その作業すら耐えきれないほど体力は衰えていた。
会社に出ている日は行きかえりにコンビニを経由することができる。しかし、休日は大量のパンを購入しなければならない。
さすがに菓子パンを大量購入することは恥ずかしかった私は「そうだ。どうせ味がないなら『食パン』と『水』でよくない?」という結論にいたった。
食パンであれば一袋に八枚ほど入っている。それを二枚ずつ食べても四回の食事はしのげる計算だ。
休日中賄わなければいけない食事は全部で六回。その半分以上を賄えるのは非常に便利だ。しかも食パンを二袋買うのはさほど恥ずかしくない。
この作戦だ!と私はそれ以降、毎週コンビニに行き、食パンを二袋買う女へと変貌した。
今思えば馬鹿だなあ、という感想なのだが、当時は大まじめだったのだ。
胃が満たされれば問題ないという感覚
元々、得られる結果が同じなら経過はあんまり気にしないという思想を持っていた私は、食事を『胃が満たされれば問題ない』という行為へ変換していった。
どうせどれを食べても味なんてしないのだから。そう思い、毎日のように食パンをかじっていた。
眠れない日は「おなかがすいているんだな」と思い、机に常備していた食パンをかじる。「食パンは常温で保存できるから頼もしいわ」と思いながら2.5Lのペットボトルで購入していた水を飲む。
これが不摂生というものだ。
その後、不眠症がひどくなり、先輩からの諸々があって退職することになるまで、この生活は続いた。
母に話したら泣かれた。そりゃそうだ。娘がこんな生活してたら、私でも泣く。
うつ病という難しい病気
うつ病という病気はそれを中心に身体に影響を及ぼすことがある。
私の『味がしなくなった』というのとは逆に『味に敏感になった』という人もいるようだ。
こういった症状は千差万別である。しかし、食事の味がしなくなったら何かしらの異常がある場合があるので、早めに病院へかかってほしい。
ちなみに、現在は味覚も戻っている。
むしろ、食べるのが楽しみすぎて太っていっているのだが、今度はどうしたらいいのだろうか。
誰か、このデブの脂肪を取っていってほしい。