【うつ病/休職】うつ病になったら治療に時間が必要という話
たまに「うつ病は甘え!」とか「うつ病とか気のもちよう!」とか言っている人に出くわすことがある。
別にその意見を真っ向から否定するつもりもないが、私から言える意見は以下である。
「甘いのはお前だ!ピーナッツバターをはちみつで煮詰めたみたいな頭をしやがって!!」
……さて、世の中に一定以上潜むうつ病を甘えだと主張する人種に唾を吐きかけたところで、今日はうつ病治療期間の話。
うつ病の治療には時間がかかるという内容だ。
【目次】
うつ病の治療は誰だって焦る気持ちでいっぱいだ
うつ病になり、休職になったころ、私はだれに話すでもないが
(うつ病なんてどうせ2ヶ月もあれば治る。それが終わったら再就職して普通に働くんだ!)
と思っていた。
しかし、実際に治療を初めて実感したのはその治療のむずかしさだ。
薬のおかげで倒れるように眠るしかない。
周囲の人はうつ病について理解していないせいで、私を怠け者としか判断しない。
勝手にうつ病について語っていく謎の人間も増えてくる。
あれよあれよという間に、もらった休職期間は半分まで過ぎ、回復の予兆がないことに私はずっと焦っていた。
「自分の心が弱いからだ!弱いから完治できないんだ!」
と謎の強迫観念に駆られ、率先して自分を追い込んだりもした。
うつ病の治療期間は情報が少ない
世の中にはうつ病についての話がゴロゴロしているが、完治した話というのは意外に少ない。
当時から私は同じうつ病患者のブログを漁っていたが、彼らが書くのは治療中の出来事ばかりで、完治してその後どうなったかというエピソードは極めてまれである。
思えば、うつ病が完治するまでにどれくらいの期間を要したかという情報はもっと少ない。
それが故か、当時の自分は1ヶ月も使って治療が進んでいない自分はダメな人間だと思い込むようになった。
私が結局、治ったと判断できたのは2年後だ
上記のような人が今後現れないように、私がうつ病が治ったと判断するまでに必要だった期間を記載する。
ずばり、2年である。
しかしこれも、治ったと感じている状態であるため実際には現在もうつ病のような状態が再発することも多い。
そんな長い期間をかけても治らないものが、どうして1ヶ月で完治しようか。
休職期間は焦る人が多い。
「早く転職活動をしなければ」
「こんな場所で怠けている場合ではない」
そんな言葉がぐるぐるとまわってはいないか?
まず安心してほしいのが、みんながそう思っている。
少なくとも、私はそうだった。
次に、そんなに焦ってもうつ病は治らないことを理解してほしい。
そもそも、うつ病は完治したと判断するのが難しい。たとえ治ったと自分で完結したとしても何が引き金となってトラウマが再発するかわからない。
「1ヶ月も経ったのに、治ってないなんて……」と、自分を責めるのはやめてほしい。
むしろ、ゆっくり休める状況にある自分を容認すべきなのだ。
うつ病の完治には時間が要すると心得よ
先にも書いたが、うつ病は完治させるのが非常に困難な病気である。
甘えとか、心の持ちようとか、散々いわれて焦ることもあるだろう。
しかし、うつ病の治療は極めて難しい。
私自身、今でもトラウマがよみがえることがあるくらいだ。
2年経ったとしてもこんな状態な人間がいるのである。まずは焦らずゆっくりと体と頭を休めること。
そうしているうちに「これならできる」という糸口が見えるはずである。
まずは時間の概念をある程度、捨てること。時間意識ができる貴方は素敵ではあるが、今はゆっくり休んでもらいたいものだ。