【趣味】2年間乗り続けたバイクを手放すことになった
バイクが好きだ。
今でも好きである。
快適なことはほとんどなく、四季のうち半分を地獄のような環境で過ごす乗り物ではあるが、それでも好きだ。
カッコいいし、なにより楽しい。
そんな私が2年間乗ったバイクを手放すことになったので、記事にしようと思う。
せめて、ライダー最後のボヤキだと思って聞いてもらいたい。
【目次】
バイク乗りになったきっかけ
友人がバイクに乗っていたことをきっかけに興味を持ち、大学4年で中型二輪の免許を取った。
少ないバイト代から1月1万円ずつ出して教習代を稼ぎ、1回落ちたが、2回目で無事合格した。
当時、バイクに乗っていた友人が「免許をとったらなんのバイクに乗るのか?」と聞いてきたので、私はGoogleで手頃なバイクを探した。
「400ccは重いし、車検があるから却下。250ccか150ccで、私が好きな見た目の奴……」
そう思いながら検索をかけていくと1つのバイクに出くわした。
それが、PS250である。
PS250と私
見た瞬間「かわいい!」と声を上げた。
いや、他のひとからすれば「変なバイク」としか思えないだろうが、私には最高のバイクだった。
MTではなくATという時点でバイク乗りから怒られそうな存在も、AT特有の荷物入れがほぼないところも、ATなのに風防がついておらず雨の中走れば足がビショビショになることも、ATなので燃費がさほど良くないところも、その"どんくささ"すべてが好きになった。
いつかこのバイクに乗りたいと憧れ、それでも就職先が東京であることを考えたら購入もできず、さらに言うなら近所で購入もできなかった。
このPS250というバイクは実をいうと生産数がかなり少ないのだ。
生産されていた年数が極端に少ないのである。
そんなこんなで日が流れ、地元に帰ってきてどうしてもバイクを乗りたかった私はスマホでPS250を扱っている店舗を探した。
これでなかったら別のバイクに乗ろうと思って検索した結果、近所のバイク屋に1つあることが判明した。
嬉しかったし、大興奮した。
そしてそのテンションのまま父親を捕まえて週末にバイク屋へ連れて行ってもらうことを約束し、バイク屋にいったら他のバイクに見向きもせず「これをください!」と言った。
納車された日のことは今でも忘れない。
始めて走ったときの怖さも、興奮も。全部、きれいに思い出せるのだ。
バイクを手放す理由
ここまで言って「じゃあなんで手放すの?」となるかと思う。
当時、私は「どうせ一生独り身なのだから、バイクにキャンプ道具詰め込んで日本縦断でもしようかな?」と思っていた。
しかし、なにを間違えたのか私と同棲してくれる男性が現れたのだ。
本当に、何を考えてこのような世の中にある重箱の隅を隅々までつつき回し、唾と暴言を吐き散らしている女性と同棲しようと思ったのだろうか。と思うが、それはそれでうれしいものだ。
しかし、新居にバイク置き場はない。
実家に置くにしても中型二輪は私しか乗ることができない。
さらに、普段からお世話になっている地元のバイク屋が閉店するという知らせが昨日、うちに知らされた。
これもなにかの縁であろう。
結果、私はバイクを手放すことにしたのだ。
今後について
元々は「結婚したらバイクを手放す」と言っていた。
バイクは(2人乗りできるとはいえ)1人の乗り物だ。それを結婚してからも持ち続けるのは、どこかへ逃げる口実になりそうだと思ったのだ。
それならばキッパリと動く今のうちに売ってしまい、他の人に乗ってもらった方がよい。そういう結論に至ったのだ。
同棲相手の方からは「乗りたくなったら買い戻せばいい」と言われたが、おそらくPS250はもう乗れないだろう。
もし次にバイクを買うことがあれば小型にでもして、身軽な第2のライダー生活でも謳歌したい所存である。
以上が、私とバイクの話。
どうでもいい話に付き合っていただいた。
かたじけない。