私は雑兵

社内ニートが自律神経と戦っています。

【うつ病】うつ病じゃない人へ 投薬中の人が眠そうなときの対処法

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うつ病のときに処方される薬は、もれなく体がだるくなるおまけつきだ。

恐らくは睡眠を誘発することで体を強制的に休ませようとしているのだが、その苦しさは飲んだことがある人にしかわからない。


今日は過去に一度だけうつ病の薬を処方されたことのある私が、うつ病の際に処方される薬を飲んだらどうなるか、文字におこしてみようと思う。


周囲にうつ病の人がいる状況の人に読んで、是非うつ病の人を理解してあげてほしい。

 

【目次】

 
うつ病の人がまったく動かない → 薬のせいかもしれません


母親がうつ病をわずらっていた頃、よく父親が母親を責めていた。

理由としては単純で、家にいるのに働かない母親に嫌気がさしていたのだ。


「なんでお前は一日中家にいたのに掃除ができていないんだ!」

「料理をなぜ手作りしないで惣菜なのか!」


うつ病を自分には関係ない病と言い切れる父親にとって、母親の横になる生活は怠けているように見えたようだ。

 

しかし、本当にそうであろうか?

うつ病に対して処方される薬は複数存在する。

その中には眠気を誘うものもあり、母親は不眠症ということもあって誘眠剤のような薬を飲んでいた。


え?眠れるのなら朝はすっきり起きられるんじゃないの?と思われる方がいると思うがそれは違う。
薬の投薬で睡眠をとった場合、昼間は常に体が重くなり動くことが困難になるのだ。


うつ病の薬は飲むと"重力が5倍になり、体重は2倍になる"感覚である

もしこの感覚を無理やり文字にするならば"重力が5倍になり、体重は2倍になる"である。

常に地面から引っ張られ、体は重く、体を起こすことが困難になるのだ。

寝た状態からであれば床が粘着性で体を起こそうと思っても難しく、地面から引きはがさないと起き上がれない感じである。


投薬をしていない人の「お布団から出られないわ~」という感覚とはまったくの別物であると認識してほしい。

例え起き上がれたとしても、体にだるさが常に滞留しているため目を空けていることすら辛く、しゃべることもままならない。


私も投薬をしたことがあるが、車の中でなにをしゃべられても返すことができず、頷くことさえ困難であった。

もし身近にうつ病の人がいて「なんか反応うすいなぁ」と思ったことがあれば、それは反応が薄いのではない。反応できないのである。


相手のペースに合わせてゆっくりと治療を推進しよう

じゃあ、うつ病を相手にどう接すればよいか。

まずは相手のペースに合わせることである。

相手が本来はどんなに活発な人でもうつ病になった時点で、そのエネルギーは枯渇していると考えてほしい。


エネルギーが枯渇した状態で周囲が急き立てるように「がんばれ!」などと言うと「自分はこんなにも頑張っているのに」という考えになりかねない。

まずは相手にゆっくりでよいことを伝え、相手に合わせて待ってあげることが大事である。


とはいえ、うつ病ではない人からすれば彼らの動きは非常に遅く感じるだろう。

そうであれば、可能な限り距離を置くのも手立てである。

少なくとも相手を急がせるようなことは避けてほしい。


うつ病は本人も辛いが、治療をさせる周囲も辛い。

早めに治るよう、自分を守りつつ相手のペースもしっかり守れるよう、対策を知っておくべきである。


ちなみに、この記事は「うつ病なんぞ、ようわからん!」と言って治療を放棄している父親に向けて送る。

知らないなら手を出さない。少なくとも相手を傷つけることだけはやめてほしいと切に願う。