私は雑兵

社内ニートが自律神経と戦っています。

【その他/うつ病】時間を余らせるための棚卸について

なんか毎日忙しい気がしていた。

なんでだろう、なんでだろうと頭の中で赤と青のジャージ芸人がギターを片手に歌っていたら「ずっと作業をしているからだ」と気が付いた。

朝起きて、朝食を作って、食べて、お弁当を作って、洗濯物を干して、身支度して、出社して、仕事して、帰って、夕飯作って、食べて、風呂入って、寝る。全然、一日の中で休んでいないのである。

原因は何個かある。まず、そもそも私は睡眠時間が長いのだ。夜十時にはウトウトする、というより体が強制的に睡眠に入ってしまう体質なのだ。そして朝六時半にならないと完全に目を覚まさない。夏になると太陽が昇る時間が早いため起きる時間は早まるが、逆に冬は地獄である。朝七時にようやく目が覚めるのだ。これだけ眠っているのだから、そもそも活動できる時間が少ないのである。

まだ理由はある。完璧主義なのでタスクの完了がまじでキッチリしているのだ。例えば皿を洗うタスクは皿を洗って、拭いて片付けるまでがタスクである。私の婚約者は皿を洗って干すまでが皿洗いだと思っているが私の感覚ではそれは未完了なのだ。彼の「皿がまだ残っているけど、もう疲れたしやめよう」という言わば途中棄権ができないタイプなのである。そのためタスクが完了せず、完了した時点で時間がものすごい過ぎてしまっているのだ。

このままではいかん、と思ったのは自分が倒れたからである。うつ病になって家事がおろそかになるどころかできなくなり、部屋はすぐに散らかった。潔癖症の母に育てられた私にはシンクで放置された皿の山は耐えられないものである。「やらなければ」「がんばらなければ」とゾンビのように呟いているうちにうつ病になってしまった。そしてうつ病になってからも「やらねばゾンビ」になっている自分がいた。

これでは、治るものも治らない。

とりあえず、治さなければ始まらないのだから、うつ病を治す必要がある。しかし、きれいな部屋や、タスクが完了している状態は私の精神安定剤であり、とにかく体力がなくてもタスクが完了している状態にする必要があった。

結果、私は料理をやめた。

理由は単純である。料理が苦手なのだ。手順も多くて頭も着いていかないし、自分がつくったものは美味しくかんじられないし、いいや、やめてしまえ!と放り投げた。
朝はご飯派だったがパンにした。ハムとマヨネーズとレタスを入れてサンドイッチにする。お昼は同じメニューを弁当箱に詰める。こうすれば米を研いで炊くという手順が単純に減るのである。夕飯はさすがにご飯を食べるが、おかずは一品しか作らないようにしている。大抵は丼ものだ。米の上におかずを乗っけて食す。洗い物も少なくて済むし、一石二鳥なのである。

こうして、現状、少しずつではあるが症状が回復しつつある。忙しさは自分が作っていたのだなぁ、とは最近の感想だ。そういえば、この間「シンプルライフ」なる言葉を見つけた。確かに、私に必要なのはシンプルで普遍的な生活なのかもしれない。