【社内ニート】社内ニートは上司が作っている
前に社内ニート2号が誕生したとお伝えしたが、無事、軌道に乗ることができた。
先輩社員に「2号さん、作業がないようなんですけど、なにかないですか?」と相談したところ、人手が足りず放置されていた作業をあてがわれたようである。
その後もなにか作業が降りかかるたびに出来そうなものであれば2号さんへ作業を振っているのだが、ここで再度認識した。
社内ニートって、だいたいが環境のせいだよね。
【目次】
そもそも社内ニートが発生するのはなぜか
そもそも、社内ニートというのは自然に発生するものではない。何か作業があって、その作業を放置しているのであれば、それは社内ニートではなくただの怠け者である。
社内ニートとは作業がないからそうなっているだけなのだ。
もちろん、完全にそうというわけではない。
中には仕事の供給よりも完了する速度のほうが早く、気が付いたら作業がない『くそ有能な社員タイプ』の社内ニートも存在するが、そちらは放置していても問題ないだろう。
大切なのは、そうではない『業務作業があてがわれていない』すなわち、戦国時代でいうところの『遊軍状態』にいる『遊軍社内ニート』にいかに作業をふるかということなのだ。
後輩が社内ニートであれば、自分の作業を分けてみよう
2号さんが社内ニートであった理由は間違いなく『遊軍社内ニート』であるが、その原因には私もかかわっている。
私は彼女との作業を完全に二分化し、データ解析ならば私、デザイン的な資料を作成するところを2号さんに割り振っていた。
しかし、最近は私に別のタスクが振り分けられることも多くなり、結果として2号さんに手伝ってもらうことが増えたのだ。
2号さんはデータ解析が得意ではない。しかし、不可能というわけでもない。要所さえ伝えてしまえば、私と同様のスピードでなくても作業が完了するのである。
であれば、私が別の作業をやっている間に2号さんに期限が先の作業を行ってもらい、私は別の作業に集中するのが最も効率的である。
これが負荷分散である、とようやく気付いたのだ。
宣言しよう。社内ニートは上司が作っている
以降、2号さんは大変そうだが手を停めずに働いてくれている。悲しそうな声で「私、暇なので……作業やりますよ?」とつぶやいていた彼女はもういない。
宣言しよう。社内ニートは上司が作っている。
逆を問えば、後輩が社内ニートで困っているのならばそれは自分の責任である。
きちんと負荷を分散し、後輩が自分と同じ作業を同じクオリティでアウトプットできるよう、手引きをしてあげるのが私たちの仕事なのだ。
かの三国志で劉備が諸葛亮を得たことを『水魚の交わり』(魚が水を得たようだというたとえ)というが、まさしく『社内ニート、作業と交わる』のだ。
そうすれば社内ニートにスキルが備わり、きっといつか自分と同じステージで悩みを共有できるようになるだろう。
さて、問題はといえば、作業をふりすぎて私の方が社内ニートに戻りつつあることだ。
四月になればプロジェクトも変更されるため三月末に作業が少ないのは仕方がないのだが、はて。私も空いている時間をスキルアップに使いますかね。